従来の矯正では、前から4番目か5番目の小臼歯を抜歯してそのスペースを利用して前歯6本を後方へ移動させて並べていく治療法でした。
当クリニックの考え方は、前歯の歯並びが悪くなるのは、奥歯の噛み合わせに問題があるからであって、奥歯の噛み合わせを正しい位置に並べれば、歯を抜かなくても前歯は自然に正しくきれいに整えられることができると考えています。
なかなか患者様には分かり難いテーマですが、歯列矯正治療の本来の目的は正しい噛み合わせを作ることだと考えているので、そのためには小臼歯は抜歯しないで(親知らずは除く)正しい噛み合わせの位置に歯列を整えることが大切なのです。
従来の考え方が、歯と顎のサイズの比較という2次元的平面で物事を考える発想からきているのと、当クリニックのように、奥歯の傾いた歯を後方や外側に移動させることによって、今まで噛んでいた位置を全く変化させて、噛む筋肉の軌道に合った位置に歯を並べ代えるという、立体的で3次元的な発想によって歯のスペースが作られるので、歯を抜かずに治療が行えるのです。
殆どの患者様は、外見が気になって歯列矯正治療をされているのですから、見た目をきれいにするのは当然のことですが、医療行為として行っている以上は、機能的にもしっかり正しい治療であることが前提にあった上で、見た目もきれいにしていくことが一番大切なことなのです。
そのため当医院では、パノラマ、CT、セファロなどのデジタルレントゲン機器による歯列、咬合、顔ぼう、顎関節などの形態の評価はもちろん、K-7による客観的な咬合の機能的評価も行っております。
毎月2回矯正日を設けています。内1回は日曜日の午後診療しています。
ご相談などありましたらお気軽にお問い合わせ下さい。